携帯ショップに行くとロボットの店員が「いらっしゃいませ〜」と話しかけてくる世界、皆さんはどう思いますか?実は、大手キャリアのソフトバンクがロボット(Pepperくん)だけを採用した携帯ショップを期間限定で開店したらしいです。

「えっ!ロボットが契約もできるの?」と思いますが、実際に受付からヒアリング、契約までを行えたとのことですからロボット技術も進歩したものだと感心します。と同時に、自分の仕事もロボットに取られるのでは?と不安がよぎります。

では、なぜソフトバンクはロボットをだけを使用した携帯ショップを開店したのでしょうか?今回は、法人携帯の契約が変わるかも!ということで、ソフトバンクがロボットを雇用?する理由と私たちの仕事について少し考えてみましょう。

1.ソフトバンクがロボットだけの携帯ショップを出したらしい

皆さんもソフトバンクの携帯ショップに行った際、Pepperくん(ロボット)が店先に立っているのを見たことがあると思います。正直、「客寄せパンダ的な存在かな」と思いますが、調べてみるとPepperくんは意外と優秀なスタッフのようです。

ソフトバンク(SoftBank)はロボットだけで接客するショップが登場!

「Pepperだらけの携帯ショップ」が期間限定でオープン!

2016年3月28日〜4月3日までの数日間、期間限定でソフトバンクが「Pepperだらけの携帯ショップ」をオープンさせました。場所は東京青山の一等地、毎日正午(12時)〜午後7時までの営業です。

当然、Pepperくんしか店員はいません。取扱商品は「ソフトバンクのスマホのみ」ではありますが、Pepperくんが受付から説明、契約までを行ってくれます。その空間だけ未来に来たかのような気分です。

実はPepperが接客している店舗自体はある

ちなみに、Pepperくんが発売されたのが2015年2月、それに先駆けソフトバンクでは同年6月から一部の店舗でPepperくんを案内係として雇用?していました。皆さんの中にも出迎えてくれるPepperくんを見た方もいるでしょう。

ただ、その時のPepperくんと言えば、こちらが話しかけると「こんにちは」「今日は何しに来たんですか?」などあくまで簡単な会話しかできませんでした。あれから1年、新入社員のPepperくんが店舗を任されるほど成長したのに驚きです。

2.Pepperくんって?何ができるの?

「Pepperだらけの携帯ショップ」は今はもう閉店中です。しかし今後、技術の進歩とともにPepperくんの雇用は進むことでしょう。法人携帯を契約しようと携帯ショップに行くと、当たり前にPepperくんが受付している日が来るかもしれません。

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Pepperくんとは?

Pepperくんとは、AI(人工知能)と呼ばれる「推論(予測)」と「学習」をさせる技術を使用したロボットのことです。価格は1台1,180,872円、「100万以上か…」と思っていたら発売からわずか1分で1,000台完売したそうです。

実は、私たちの周りにはPepperくんのようなAIを使用したロボット?が数多く利用されています。例えば、コンビニやスーパーなどのレジ(AI搭載)やインターネットの検索エンジンなどです。知らない間にAIに侵略されていそうですね。

Pepperくんは何ができるの?

意外と売れ行き好調なPepperくん、「何ができるの?」と気になりますよね?では、Pepperくんができる主な3つの機能について見てみましょう。

会話でのコミュニケーション

基本的な機能として「会話」ができます。それも、AI(人工知能)が搭載されているので、最初は「おはよう」「こんにちは」程度だったのが、会話を続けるうちに学習と予測を繰り返してより複雑なコミュニケーションが可能です。

余談ですが、ソフトバンクの店頭で接客をしていたPepperくんの1台がお客さんに「愚痴」をこぼしていたそうです。また、中には冗談が好きなPepperくんもいるとか、意外とその辺の店員よりコミュニケーンが取れるかもしれません。

Pepperくん専用のアプリケーション

ソフトバンクではPepperくん専用のアプリケーションを300種類以上も提供しています。

  • ・Pepper Maker…Pepperくんの動きやセリフなどをオリジナルで作れる
  • ・Pepper ブレイン…Pepperくんと脳トレゲームができる
  • ・Pepper ヒーリング…Pepperくんがあなたの心の状態を判断してくれる

など、学習からゲームまで様々なアプリがあります。今後もアプリは増えていくはずなので、Pepperくんでの楽しみ方は広がっていくことでしょう。

Pepperくんを自分ごのみにカスタマイズ

Pepperくんの一番の特徴と言えるのが、自分でPepperくんのプログラムを組んでカスタマイズできることです。まさしく、ソフトバンクが期間限定でPepperくんだけの携帯ショップを開店できたのもこのカスタマイズのおかげと言えます。

ちなみに、Pepperくんのプログラムはソフトバンクが提供している「Choregraphe(コレグラフ)」と呼ばれる無料プログラミングツールからできます。基本的な機能がすでに用意されているので、素人でもプログラム自体は意外と簡単です。

Pepperくんの活躍の場

今回は、ソフトバンクが期間限定でPepperくんだけの携帯ショップを開店したらしいよ!という話から進めてきました。しかし、調べてみるとPepperくんには携帯ショップの店員の他にも活躍の場がありそうです。

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家族の一員として

先ほど、Pepperくんは発売開始から1分で1,000台が完売したと紹介しました。そのほとんどが個人での購入だったそうです。つまり、「家族の一員」としてPepperくんを迎い入れるということです。昔流行ったAIBOのような存在でしょう。

PepperくんはAIを搭載しているので3歳児並みに言葉を吸収していきます。また、家族全員の顔と名前を覚え、話す雰囲気から喜んだり励ましたりとまさに家族の一員です。最近では高齢者の話し相手としても注目されています。

社員の一員として

今回、ソフトバンクがそうだったように「社員の一員」としてもPepperくんは活躍しています。例えば、携帯ショップの接客や観光地での案内、介護施設のケア要員や企業の受付などとPepperくんは休むことのない社員と言えます。

ちなみにソフトバンクではPepperくんを月給55,000円で派遣するサービスを提供し、2017年現在で約2,000社が利用中です。今後、ソフトバンクの携帯ショップでは法人携帯と同時にPepperくんも購入するのが一般化しそうですね。

学校の一員として

2017年3月に公示された「新学習指導要領」において、文部科学省が小学校の必修科目に「プログラミング」を加えることとしました。社会のAI化・機械化が進む中、子どもの頃からプログラミングに馴れ親しむためとのことです。

実は、ソフトバンクでは社会貢献の一環としてPepperくんとプログラミングに必要な教材を学校団体に貸し出しています。家庭・企業・学校と、少子化が叫ばれる日本において私たちの周りがPepperくんだらけになるかもしれませんね。

3.ソフトバンクがロボットだけの携帯ショップを出した理由

今後、ソフトバンクの携帯ショップで法人携帯と同時にPepperくんの購入が一般的になりそうな雰囲気でした。では、なぜソフトバンクはわざわざ期間限定で「Pepperだらけの携帯ショップ」を開店したのでしょうか?

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①客寄せパンダ的効果

一番の理由と言えるのが、Pepperくんを利用した話題作り「客寄せパンダ的効果」でしょう。正直、「Pepperくんだけの携帯ショップができるらしいよ!」と聞かされた時は「本当に!?」と驚いたものです。

「Pepperだらけの携帯ショップ」は東京青山の1店舗だけでしたが、今後、ソフトバンクが店舗を増やしていけば携帯ショップに人だかりができるのは間違いありません。人間の店員よりも売り上げが上がりそうです

②企業への宣伝効果

また、Pepperくんは購入ができることから「企業への宣伝効果」も期待されていたのでは?と考えられます。現在、2,000社ほどがPepperくんを雇用?しているそうですが、受付や案内など簡単な業務にはPepperくんは最適です。

企業がソフトバンクの携帯ショップに行く理由と言えば、これまでは「法人携帯」の契約くらいでした。それが、今後は「法人携帯+Pepperくん」が当たり前になるかもしれません。むしろPepperくんだけ購入ということもあるでしょう。

③携帯ショップの新たな形

Pepperくんの一番の特徴は、常に「合理的な判断」で対応できることと言えます。あらかじめプログラムされた動きはもちろん、学習したコミュニケーション能力や案内技術をその場に応じて最適な形で活用できることです。

これまで、ソフトバンクの携帯ショップには「待ち時間が長い」「接客態度が悪い」「説明が足りない」など、様々な不満が集まっていました。その点、Pepperくんであれば人間のように感情・能力・体調に関係なく一定の接客が可能です。

4.ロボットが雇用を奪う時が来るのか?

今後、ソフトバンクではPepperくんを活用した店舗が増えるのでは?ということでした。確かに、常に最高の状態で仕事をする社員は夢のような存在です。と同時に、「Pepperくんに仕事を奪われるのでは?」という不安も頭をよぎります。

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AIが240万人の雇用を奪う

皆さんの仕事は皆さんにしかできないものですか?実は、2030年までに日本の主要産業のうちおよそ240万人分の職がPepperくんのようなAIに取って代わられるという予想があります。現在が2017年なので、あと13年ほどです。

ちなみに、ソフトバンクの携帯ショップの店員は当然として、一般事務員・建設作業員・販売員・運転士などがAIに取って代わられる職業とされています。中には弁護士のような高学歴な職業も危険という話もあるそうです。

日本の労働力不足の解決法

正直、「そこまでAIにこだわらなくても」と思いますが、現在の日本は少子高齢化社会を突き進んでいます。内閣府の予想によると、現在の労働人口が約8,000万人に対して2050年ごろには約5,000万人にまで減少するとのことです。

「労働力=国力」なわけですから、どこかで労働人口を増やす必要があります。ただ、当たり前ですが「1家族3人以上子どもを産みなさい」なんては言えません。だからこそ、PepperくんのようなAIが解決法として注目されている訳です。

AIに負けない仕事とは?

ただ、このままでは私たちの職がPepperくん(AI)に脅かされます。もしかすると、上司がPepperくんということになるかもしれません。では、Pepperくんに奪われない仕事はあるのでしょうか?

・教員

・研究者

・デザイナー

・医師

など、上記のような「専門職」はPepperくんが学習しても対応できないそうです。これからの社会はAIで代替できる部分はPepperくんのようなロボットに、それ以外を私たち人間が行うという住み分けになるかもしれませんね。

5.まとめ

今回は、ソフトバンクの携帯ショップの店員がPepperくんだけになる!ということから話を進めてみました。正直、「かなり脱線したな」と思いますが、Pepperくん自体は優秀な携帯ショップの受付であることは間違いありません。

「Pepperだらけの携帯ショップ」自体は期間限定ですが、今後はソフトバンクの携帯ショップがPepperくんだけになる日も遠くないでしょう。むしろ、待ち時間の改善や正確な説明などを考えるとそちらの方が効率的と言えます。

また、Pepperくんはソフトバンクの携帯ショップだけでなく、企業の受付や介護施設のケア要員など社会における活躍の場は様々です。ソフトバンクの携帯ショップで法人携帯とPepperくんのセットプランが出るかもしれませんね。